音のかたち帳 / No.72 — 発音記号の読み方

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/iː/ と /ɪ/ は、長さだけの違い?

似た代表語 sheep と ship を見ると、長さ記号が目につきます。ただしIPAチャートでは i と ɪ は別の母音記号として配置されています。記号を読む順番と、この教材の図・音声から言える範囲を整理します。

まず記号を分けて読む

表記IPAチャートでの見方このサイトの例
/iː/i は「close front unrounded vowel(狭・前舌・非円唇母音)」の欄にあり、ː は長さ記号。sheep
/ɪ/ɪ は「near-close near-front unrounded vowel(準狭・前舌寄り・非円唇母音)」として別の欄にある。ship

したがって、この2つを「同じ i を長く言うか短く言うかだけ」と覚えると、チャート上の記号の違いを見落としてしまいます。長さ記号は長さを表す記号ですが、チャートだけから全話者に共通する秒数や、特定の語で必要な固定時間までは読み取れません。

読み取りの出典
記号名と母音表上の位置は国際音声学会の公式Interactive IPA Chartで確認できます。ここでの日本語訳はチャートのラベルを学習用に言い換えたものです。

比較デスクで確認する手順

  1. 比較デスクで /iː/–/ɪ/ の母音ペアを選ぶ。
  2. 両カードの記号と模式図を左右で照らし合わせる。模式図は関係を眺める簡略図で、口の寸法や個人の舌位置を測る図ではない。
  3. sheep と ship の「参考単語を読む」を使う場合は、単語全体の参考音声として聴く。ページは独立したIPA音素の録音を再生していない。
  4. 気づいたことを自分の言葉でメモする。長さだけの違いだと決めつけず、チャートの記号も一緒に確認する。
画面の素材確かめられることそれだけでは言えないこと
/iː/ と /ɪ/ の表記サイトがどの2記号を比較対象としているか。利用者がその音を正確に発音できたか。
口の模式図と説明ページが示す大まかな比較軸を読む。利用者本人の舌・唇の位置や、全アクセントの唯一の正解。
sheep / ship のブラウザ読み上げブラウザ・端末が代表語をどう読み上げるか。音素単独の正解録音、発音採点、聞き分けの正答判定。

どんなときに使うか

IPA記号と模式図を並べて見直したいときは、この比較デスクが役立ちます。自分の発音の成否を確かめたい、あるいは音の長さを数値で測りたい用途には向きません。ページにマイク、録音、音声認識、採点の機能はありません。

対象の幅
サイトが案内する図と例は学習補助の近似です。話者や英語変種で実現に幅があり、専門家による教材監修済みとは表示していません。

出典

sheep と ship の比較カードを作る実例 · 読み上げの確認手順